ある臨床心理士のココロノウチ

自分自身の自己一致をめざして、なるべく心の中を正直に、思ったことや感じたことを素直に記して行こうと思います。

セルフアウェアネスの講座に出てみた

知人の紹介で、たまたまセルフアウェアネスの初級講座に出ることになった。

一日の講座で、テキスト代を含めて2万円近く支払った。

MBTIというユングの類型論を元につくられた16タイプの性格診断も事前に行い、講座でその解説も受けた。

私自身は現在、定期的に教育分析を含むSVを受けているし、自分自身のことは大学院などでの学びを通して、かなり見つめてきたと思う。しかし、さらに自分のことを知るのに、よい機会になるかもしれないと思い、この講座に参加した。

果たして結果は、やっぱり自分のことでさえよく分からないものだ、ということがよく分かった、という感じだった。

たとえば自分は、外向的なのか、内向的なのか、という問い。私には、そのどちらもあるし、どちらにもあまり偏っていない、という気がする。講座を受けても、結局どちらなのかは分からないし、そんな二者択一で決められることではないんじゃないか、ということをしみじみと感じた。

ただ、自分はどちらなんだろうと深く考えてみること自体は、とても意味があると思う。

 

春から臨床心理士という肩書を持つにあたって、考えたことがある。臨床心理士という資格を、自分なりにどう説明するか、ということだ。

数日前、散歩をしながらよくよく考えてみた。そして、今の私はこう思う。

臨床心理士とは、人の心は分からないものだ、ということを分かりながら、人の役に立とうと努力を続けている人の資格」なんじゃないかな、と。