ある臨床心理士のココロノウチ

自分自身の自己一致をめざして、なるべく心の中を正直に、思ったことや感じたことを素直に記して行こうと思います。

今春から臨床心理士に

昨年末に、臨床心理士資格審査の合格通知をいただき、今年春から、ようやく臨床心理士となる。

ここまでの道のりを思うと、とても感慨深い。

そのことは、おいおい書いていくとして、「臨床心理士の資格が取れたらどうするか?」という自分自身の問いに対して、このブログ開設をしてみようと思い立った。

ロジャーズの3条件の中でも、私がとても難しいと感じている自己一致。臨床心理士の過去問を勉強しているときに、自己一致について解説に「自分の経験している感情に気づいていることであり、クライエントに対して純粋に自己開示する、ということではない」(平成26年)とあった。その時、そうなんだぁ、と改めて思った。

現在私は、スクールカウンセラーや調停委員など、相談に携わる仕事をしているが、自分の経験している感情に気づくことや、またそれを、浄化していくことの難しさをとても感じる。

とくに、相談の仕事には守秘義務があり、簡単に表に出すことができないというのも大きい。表に出さないことを自分に課していると、自分の感情にも気づきにくくなるし、だからといって日常的に、誰かに話すこともできない。SVやカウンセラー仲間との語らいの場が多少はあるものの、大方は自分自身で処理したり清めたりしなければならない。これまで私自身は、夕方の愛犬との散歩で、自分自身の心の内を見つめながら、海に沈む夕日を見て、清めてきたように思う。

それはそれで、有効のような感じはしているが、資格取得を契機に、ココロノウチをしっかり言葉にしてみようと思う。

そのためアノニマス(匿名)で、筆者「こもれび」として記そうと思う。決して無責任に、グチや不満を書こうと言うわけではなく、臨床心理士としての自覚や責任を大事にしながらも、私自身に自由になるために、考えたタイトルなのだ。