ある臨床心理士のココロノウチ

自分自身の自己一致をめざして、なるべく心の中を正直に、思ったことや感じたことを素直に記して行こうと思います。

一時停止違反

今日、警察に捕まってしまった。

一時停止をすべきところでブレーキは踏んだものの、きちんと停止していなかった、という理由で。

たしかずっと以前にも、一時停止をすべきところで警察に呼び止められたことがあった。そのときは、ブレーキも踏まなかったと思うが、切符は切られずに注意だけだったと思う。

今回は、一時停止すべきところで私は確かにブレーキを踏んだ。その時パトカーが左側に止まっているのが視野に入った。左右確認してちょうど車が来なかったので、左折をした。私は、一時停止の義務を果たしたと思っていた。すぐにパトカーが後ろにいることに気づいた。音はならしていないが、赤色灯はクルクルと回っているようだった。ん? 何だろう? そのとき、スピードメーターを見ると50キロ。道路標識は30キロ。やばい! 20キロのスピード違反か? いや、でもそれなら、前の車もだよね。そんなことを思いながらピタリとついてくるパトカーに少し嫌な気持ちを抱きながら運転していると、「前の車、右側に停車してください」と、かすかに聞こえた。私のこと? なんだろう? 

そう、それは、パトカーが止まっていたところの一時停止違反だという。

一度は抵抗をした。

「えっ! 確かにブレーキを踏んで止まったと思います。そのときパトカーも見えたので。」

警察官はおだやかに、やさしく反論。

「たしかにブレーキは踏んでいましたが、完全に一時停止をしていませんでした。あそこは、最近事故も多いので、完全に一時停止をするクセを普段からつけるように、お願いします」という。

心の中では、ここでごねて、絶対に一時停止をしたと言い張れば、もしかして許されるのか? いやいや、ごねるのはみっともない。でも、もっと悪いことや違反をしている人はいるだろうに。ごねる人の気持ちもすごく分かる気がする。それにしても、一時停止をすべきところで、確かにブレーキを踏んで減速はしているのだから、せめて注意だけでもいいのでは? などなど、いろいろな感情が一気に湧いてきた。

大きな事故を起こす前に、この程度のことで捕まって、今後の運転を注意しなさい、という天からの思し召しかもしれない。

などと、ポジティブに捉えようともするが、今後ゴールド免許でなくなるということは、免許更新のときの手間とか、もしや自動車保険の更新などにも影響があるかもしれないと思うと、嫌な気持ちはしばらく続いたのだった。

それにしても、警察官というのは嫌な仕事だなぁ、と改めて思った。

私は、自分がルール違反をして捕まったのに、警察官に対してメッチャクチャ負の感情を抱いたし、おそらくこのような違反で捕まった人の何割かは、負の感情を直接、警察官にぶつけることもあるだろう。そう思うと、警察官に対して同情の気持ちが湧いたものの、正直なところ、今はまだ、完全に反省していない自分がいる。運が悪かった、とも思う。

ついているときというのは、良い運も、悪い運もついているのだ、という話をきいたことがある。

私はたぶん今、ついているのだ。そう思おう。

そして、くやしいけど一時停止はちゃんとしよう、と思うのだった。